2021年08月24日

要注意!「利他の行為」に潜む影

ワナ

「人の役に立ちたい」「困っている人達を助けたい」「世界に貢献したい」この様な思いは一見ポジティブのように見えますが、
その裏には「自分はダメな人間だ」「自分は誰からも愛されて」「自分は世の中から必要とされていない」という
ネガティブなセルフイメージが隠されていることが少なからずあります。

そこには、そんなネガティブな自分ではこの社会で生き残っていくことが出来ないという不安や恐れがあります。だからこそ、
人の役に立ち、困っている人たちを助け、世の中に貢献することで、何とか自分を受け入れてもらおうとするのです。
まさに、自分に対するセルフイメージが低すぎるがゆえに、生き残り戦略として、こうした仮想のポジティブな志や目標、使命を持つに至ったわけです。

私はこれを「利他の行為に潜む影」と呼んでいます。もちろん「利他の行為に潜む影」が絡んだ「利他の祈りは」効果がでません。
そしてそれよりも怖いのは「○○したい」とポジティブに思えば思うほど、そこに潜むネガティブなイメージが強化されてしまうことです。
言い換える「利他の行為に潜む影」が絡んだ「利他の祈り」をすればするほど「だめな自分」「愛されていない自分」「必要とされていない自分」といったネガティブなセルフイメージが逆にどんどん強化されてしまうということになります。
だから「利他の祈り」を行うときは本心からでなければなりません。本心か相手の幸せを願う必要があるのです。

ではどうしたらこの一見ポジティブな「○○したい」に潜むネガティブなセルフイメージに気付くことができるのでしょうか?

それには自分が「○○したい」と思った時、「それは自分にとって心底楽しいことなのか?それともマイナスな状況を避けたいがためなのか?」という問いを必ず入れることです。

こうした問いの結果、何かを避けるために「○○したい」のだと気づいたらそれはしないほうがいいのです。

さらにその奥にあるネガティブなセルフイメージを探っていきます。

「なぜ人の役に立ちたいのだろうか?」

「人に喜んでもらいたいから」

「なぜ人に喜んでもらいたいのだろうか」

「自分が認められた気がして、うれしいからだ」

「なぜ人に認められたいのだろうか?」

「それは自分で自分のことを認めてないから?つまり、『今の自分ではだめだ』『今のままでは不十分だ』と私は思っていたのでは・・・・」

こんな具合に、「なぜ・どうして」を使って自分の内面をどんどん掘り下げていくことで、ある瞬間に、その奥にあるネガティブなセルフイメージに気付きます


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