2021年08月05日

慢性痛の特効薬「利他」

脳の血流

慢性腰痛に苦しむ多くの方は「長期間続く痛みに対する恐怖心」、「誤ったセルフイメージ」などが原因で、苦痛系思考が常態化している可能性があります。
苦痛系思考とは様々な決断や判断を「不安、恐れ、嫌悪、怒りといったネガティブな感情を生じさせる事態に遭遇するのを避ける」という基準で脳を動かすパターンです。
痛みに対する恐怖に加えて
●自分には価値がないから○○しなければならない
●自分は何をやっても愛されないから○○しなければならない
●どうせ自分はひとりぼっちだから○○すべき
●自分には決定的な欠陥があるから○○しなければならない
などなど「○○しなければならない」「○○すべき」という思考にとらわれているのであれば苦痛系思考にハマっていると言えます。
苦痛系思考が働いているときに分泌されるのがアドレナリン、ノルアドレナリン、などの神経伝達物質で、危険回避モードを引き起こします。

※アドレナリン・ノルアドレナリンは「怒りのホルモン」とも呼ばれ、ノルアドレナリンは数ミリグラムを腹腔に注射するだけでラットが死んでしまうほど、強い毒性を持っています。

危険回避モードとは自分が危険と感じる状況に遭遇した時生じる動物に本来備わっている反応です。
その際、私達は通常、自分を守るために「闘う」か「逃げる」かのいずれかの反応を起こします。体ほうも当然そのための態勢にはいります。
具体的には、いつでも動き出せるように筋肉に血液が集まり、その分、内臓に血液が回らなくなります。また筋肉に十分な血液を送る必要があるため心臓の動きが活発になり脈拍も速くなり血圧もあがります。
脳や神経もいつでも状況に対処できるように興奮状態を維持します。
脳の発火


痛みが続くのはこの「闘うか逃げるか」モードが常態化しているからです。
内臓の機能が低下し、血圧が高い状態が続き、脳や神経は休まることがない
さて、この状態が続く中、他人を思いやることなど出来るでしょうか?
絶対に無理です。
痛みや嫌な出来事から自分を守るのが精一杯になり他人のことを思いやる精神的な余裕がなくなってくるのが普通です。
そこで、脳の興奮を鎮め慢性腰痛を改善するためには
今までと真逆の方向に脳を使う「利他の行為」が一番の特効薬になります。
そして最も手軽に始められる利他の行為が「祈り」なのです。
アメリカの医学界では「祈り」についての研究が積極的に行われいて、病気が「祈り」によって改善できることを証明しています。



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Posted by 秋山幸徳 at 16:09│Comments(0)正しい脳の使い方
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