2021年07月27日

不思議な腰痛

不思議な腰痛

腰痛には実に不可解な、そして医学的にも説明不可能な部分があります。

例えば・・・

•上部腰椎に変形があるのに痛みは下部腰椎付近にあったり、

•右側にヘルニアがあるのに左坐骨神経痛があったり、

•ほんのわずかな変形でも動けないほどの激痛に苦しむ患者がいる

•見るも無残な変形がありながら軽い症状ですんでいる人

•何かに神経が圧迫されて坐骨神経痛が起きているはずなのに、その何かがどこを探しても見つからない人や、画像検査では異常はみ
 つからないのに長期間腰痛に苦しんでいる人がる。

•それとは逆に変形やヘルニアが大きいにもかかわらず、軽い坐骨神経痛しか訴えない患者

•検査でみつかった病変に変化がない(例えばヘルニアの手術をしていないのに)、治ってしまう患者がいる。逆に、手術をしたのに痛み   が続く

何故???どうして????不思議です
医師たちはこれらの謎に長年挑戦してきました。
そしてたどりついたのが

「もしかして、認めたくはないが痛みとヘルニア(背骨の変形)は関係がないのかも・・・???」
「だってそうとしか考えられない。検査をしても異常が見つからなかったり、手術は完璧に成功しても痛みが残ったりというのはそういうことじゃない????」

それじゃあ・・・痛みのない人ってどうなの???

ということになり
整形外科以外を受診していて痛みのない人に対して
画像検査を行いました。

その結果

何と・・・

「背骨の間が狭くなっている」「椎間板がつぶれている」「椎間板ヘルニア」は痛みのない健常者にもあることが確認されました。
※「椎間板ヘルニア」の場合、何の痛みも訴えていない健常な人の腰のMRIを撮って調べると、5歳で15%、30歳で30%、60歳で60%の人にヘルニアが見つかるというデータがあります。

このような研究が数十年も繰り返えされ

「腰痛の85%は原因が特定できない(わからない)」

となったのです。

当たり前のことですが、
「原因がわからないということは、治し方もわからない」
ということになります。

実際に「医学界は腰痛治療から撤退すべき」という議論も真剣になされました。

しかし、多くの腰痛患者を見捨てるわけにもいかないので

医師たちはあきらめず腰痛の真犯人を捜しもとめました。

腰痛で苦しんでいる人達には必ず共通の病変(病気による生体の変化)がある。
この信念もと、腰痛患者達の全身のMRI画像をくまなく調べ、比較を続けました。

その結果、やっと脳の特定箇所に共通の病変が見つかりました。



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